久しぶりの恋人
Izakaya "Nonka" @toguchi port, Motobu Okinawa |
久しぶりに恋人ができた。
恋人ができたというより、想いが成就したという方がしっくりくるかも知れない。
いずれにせよ、久しく自分の深層心理の中で求めていた存在をずいぶんと長いブランクを経て得ることとなった。
肉体的な繋がりはまだない。
思い返してみると、肉体的な繋がりを持つ前に恋人という存在を得たのはこれまでの人生の中ではじめての経験かもしれない。もしかすると「付き合う」という言葉自体の解釈に世代間の格差があるのかも知れない。そんな風にともすれば吹き飛んでしまいそうな儚い存在にもなりかねない関係だ。
付き合うという意味を何気なく確認してみた。
正直言葉を発したあとで自ら「無粋だなぁ」と思うくらい不必要な質問だと思ったがつい口に出てしまう。Grayな部分はGrayで良い。
ただはっきりしていることは、俺が「付き合ってください」と切り出し、今までさんざん難色を示していた彼女が「よろしくおねがいします」と応えたことだ。今の俺にはこれ以上の幸せはないし、この真意にについては今後時間をかけて考えていけば良いと思う。
つまり、外から見える「付き合い方の形」は何ら変わることはない。彼女は試験を控えているし、俺も抱えきれない程の仕事を抱えている。何よりも彼女は今年の1月までは社会的には人妻だったし20歳そこそこで家庭を築いてから久しぶりに自由な独身生活を謳歌できる環境を手に入れたのだから。
二人で出かける頻度は増えているわけではないし、2月の試験を控える身としてそうそう遊びに行けるものでもなく、ただ仕事の折に色々なことをゆんたくのみをメインの逢瀬として月日が経過した。彼女がどのようなスタンスで接してくれているのか、本心を探りながら過ごしてきたが、宅建試験に臨む自分に対する言葉とその試験が終わった時の言葉を確認したときに、彼女の内に秘めた想いを垣間みたし、やはり不安にはなったものの言葉を額面通りに受け止めて彼女を信じて頑張ろうという気持ちになれたプロセスはあながち間違っていなかったと気づく。
とやかく考えを巡らすことは辞めて、「付き合おう」という言葉に同意してくれた素敵な彼女と素敵な関係を築く事に邁進しようと思う。
俺は幸せ者だと思う。
2018年11月29日(木)
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