「無免許でFM局開設」報道について思うこと

無免許でFM局を開設していたとして、45歳の会社員の男が警視庁に逮捕された。

「無免許でFM局開設の疑い、男逮捕」毎日放送


「無免許でミニFM局開設、男を逮捕 東京」
http://news24.jp/articles/2011/07/19/07186771.html

「鈴木蘭々の兄が逮捕…無許可FM開設容疑で」
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/geinou/geinou_news/contents/hot_20110719_110.html

ひどい叩かれようである。

そもそも「ミニFM局」開設にはそもそも免許などいらない。FM波で電波を飛ばす事が全て違法というのであれば、FMトランスミッタを利用したオーディオ機器等も全て違法となる。

今回逮捕されたのは「ミニFM局」を開設したからではなく、電波法上で定められた出力を超えた機材を利用して放送を行っていたから。時事通信社によると出力42Wで100Km先まで視聴可能だったという。

利用する周波数帯によっては周辺の許認可を受けたテレビやラジオの受信に障害が発生する事も考えられる。過去2回程、当局からの指導を受けていたらしい。

しかし、ここまで重罪人扱いする程の事なのか?
何故にメディアがこぞって、この趣味に生きる無線好きなオッサンを重罪人として書き立てるのか。

強大な出力で通信するCB無線局なぞ、それこそ星の数程あるのに。

「電波」という既得権益を守る為に「みせしめ」として徹底的に叩くという姿勢しか見えてこない。青色吐息のラジオ業界からの警告に見える。

ラジオにはインターネットには無い簡便さがある。週末の彼の放送を聴いていたリスナー達は、きっとそんなセグメントに属する人々だっただろう。

爺ちゃんも婆ちゃんもスイッチ入れれば聞ける放送を提供していた彼は、結果として違法な行為をしていたのは間違い無い。しかし、決して重罪人扱いされるような犯罪者ではない。

むしろ、このような論調を作り上げてゆくメディアに非常な悪意を感じる。

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