政治家の資質

政治家の資質とは一体どのようなものだろう。

昨今の日本の政治の中枢にいる政治家の面々に尋ねたら、どんな答えが戻ってくるだろうか。中国の驚異的な躍進を軸に、世界経済のパワーバランスが急速に変動している中で、いったいどれだけの政治家が具体的でかつ勝算のある方法を持っているだろうか。

少なくともマスコミの報道や現在ネット上で入手可能な情報を鑑みるに、強烈なビジョンを持ちながら自分のすべての政治的パワーを使い政策を実行してゆけると信ずることができる政治家は少数である。

いつも疲れたような顔つきかつ力のない笑顔。そして、ルビの振られた原稿で答弁する日本のリーダー、管直人。本当にこの人で大丈夫なのか?昨日の党首討論を見ていても、管直人氏が谷垣氏などを巻き込み日本の政策を前向きに進めてゆけるようには到底思えない。

各選挙地を勝ち上がってきた優秀な議員達を適材適所に振り分け、現在、日本が抱えている問題の解決にあたらせる。早急かつ正確な変革が必要な部門には手厚く人員を配置し、政府内でのコンセンサスを統一し実行にあたらせる。そんな変革作業の最中にも次々と難題は降りかかる。

尖閣諸島と北方領土の問題から経済的な成長率の鈍化。先の見えない国内経済の成長。新興国の驚異的な成長速度。郵政民営化の問題、子ども手当、沖縄基地問題等々。

大量の問題を捌くには、一貫した意思決定のポリシーが求められる。「やりたいこと」を明白にし、その為に必要な事を列挙する。今の政権からはまったく一貫したポリシーという名のメッセージは伝わってこない。目の前にある問題にとりあえず対処しているのが現状のようだ。

ただし、上記の感想はあくまで国民の立場から感じたものであり、我々が目にするメディアでの報道やネット上のコンテンツ以外にも多くの活動を行っているのかもしれない。本当に何が起こってるのかはわからない。

何が起こっているか、何をしようとしているのか分からないから興味も薄れる。「自分一人が投票したところで、何も変わりはしないよ」と・・・・。

だから言いたい。「政治家は有権者に報告の義務がある」と。有権者の投票により信を受けて国政に参加するのであるのだから、その一挙手一投足を有権者にさらす。これは絶対に必要なことだ。これまでの慣例なんぞ糞くらえ。今はSNSも発達しマスメディアを通さない私的な情報発信が可能になりつつある。今までよりもっともっと、現在の状況をリアルタイムで知りたいのだ。

もしくは、熱を帯びた魂の叫びを聞きたい。様々な政策議論を検討したい。

幸いな事に、そんな我々の期待にこたえてくれている政治家もいる。残念ながら国政ではないのだが、橋本徹、大阪府知事は明確なポリシーを府民に投げかけながら頑張っている。非常に明白な目標を掲げているからこそ、賛否両論も多々ある。非常にわかりやすい政治を実行している。いわんや沖縄県民がこんな風に感じるのであるから、大阪府民おや、である。

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