鳩山首相による所信表明演説の評価

国会で鳩山首相が所信表明演説を行った。

野党各等は「具体性に欠ける」とか「非常に抽象的である」などと評価しているようであるが、所信表明という場に於いては非常に夢のある、今後の政治手腕に注目せざるを得ない、大げさに言えば、政治の変革を目の当たりにしたような感動を覚えるものであったように感じる。

具体的には解決すべき問題は山積であるのは間違いない。沖縄の基地問題ひとつ取っても答えを導くのは容易ではない。様々な利害が複雑に絡み合いひとつの決定により不利益を被る人々が現れるのは避けようがない事実である。

だからこそ、この所信表明で鳩山氏が言及した自らの政治理念である(これは恐らく鳩山家代々の政治理念なのかも知れないが)「友愛」「少数の弱者の意見に耳を傾ける」「支えあう日本国民の伝統」このような「日本人」としてのぶれない柱を持った政策運営が必要になるのだという点は、非常に理解できる。

険しい道であるのは火を見るより明らかであるが、是が非でも、日本の「持たざる」層がより人間らしい生活を行える国作りに励んで頂きたいと期待をこめてお願いしたい。

今現在、日本が抱える問題の多様性・複雑さを鑑みたら、彼のいわば精神論とも取れかねない所信表明演説について、単純に「具体性が無い」とは批判できないと思うが、どうだろう?

臆面も無く演説を批判する自民党議員の顔を見て、今回の政権交代は必然であったと思う国民は多いのではなかろうか?


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