日本企業の衰退 - 世界の企業・時価総額ランキング

「世界の企業・時価総額ランキング」
http://rank.marketgeek.net/ja/all/

最新の時価総額ランキング。かつて上位を占めていた日系企業は姿を消し、アップル、エクソンモービル、マイクロソフト、IBMと米国勢が完璧に巻き返している。

そして以下がかつての時価総額トップ10だ。驚く事なかれ日本企業が上位を独占している。資産バブルの崩壊でダメージを受け、合従連衡にて安泰にやっているように見えるのは内側からだけで、グローバルのマーケットのプレイヤーとしては、もはや蚊帳の外になりつつある。

1989年末時価総額
1日本興業銀行114,578
2住友銀行80,578
3富士銀行76,310
4第一勧業銀行70,389
5三菱銀行70,015
6エクソン68,860
7GE64,018
8東京電力62,085
9三和銀行61,813
10IBM59,928
2004年7月8日時価総額
1GE367,102
2マイクロソフト333,664
3エクソンモービル326,394
4ファイザー283,031
5シティグループ259,572
6ウォルマート245,714
7BP214,562
8AIG203,081
9バンクオブアメリカ188,901
10インテル187,404
※出典:http://eri.netty.ne.jp/honmanote/comp_eco/2004/0915.htm

現在の時価総額ランキングを鳥瞰してみる。

1位はiTunes-iPod、そしてiPhoneの爆発的な売れ行きで世界の頂点に立ったアップル。実に時価総額46兆円という途方も無い額が付いている。売上高5兆4千億円に対して、1兆5千億の営業利益を上げている。

2位は同じくアメリカに籍を置くエクソン・モービル社。時価総額こそアップルに劣るもの、売上高は実に31兆円。そして4兆3千億円の営業利益。販管費も尋常じゃないはずだけど(笑)

そして3位マイクロソフトと上位3社は米国勢が占め、10位のグーグル(17兆円)まで、実に8社が米国。そして2社が中国。日本企業はどこ行った:(;゙゚'ω゚'): っと探しても出てこない。

20位に韓国のサムスン電子(13兆円)がアジア勢トップで現れ、やっと26位に我らがトヨタ自動車(12兆円)が顔を出します。

そしてだいぶ離れて78位にNTTドコモ(6兆1千億)が。

時価総額が企業の全ての価値を網羅するわけではないが、かつて世界3位の時価総額も経験したNTTドコモ。母体であるNTTとの合算で行けば世界一に近い企業価値を持っていたはずなのに、今や時価総額で3倍近くの水を空けられたグーグルのOSを搭載した電話をホスティングする、極東のローカルな電話設備会社になろうとしている。

NTTに限らずほぼ全ての日系企業の時価総額がシュリンクしている。とはいえアジア屈指の人口集積圏。日本は小さいながらも世界の人口ランキングで10位の大国なんですね。結構忘れがちなんですが。

さらに、国土は狭いけど海洋面積は世界の6位。排他的経済水域とは、自国の法律を行使して経済活動が可能な水域。ちなみに1位は米国です(笑)それもダントツ(-_-;)

3位にはインドネシアがランクイン。最近、立て続けに商社がLNGの採掘権を得てる。三井物産は今年もエネルギー関連事業を中心に一兆4千億以上の投資を行うと宣言している。

何故か、ヨーロッパ諸国が一つもない(笑)ってのが気になりますが、
ノルウェーとか沢山ありそうだけど。アイスランドとかも。でもランクインせず。

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話は脱線しましたが、日本は小さく見えて実は広大な国土を持っているんです。これは知られているようで知られていない事実。だから経済的なバックグラウンドは強い。なんせ内需が巨大だから。

でも、それに甘んじてきた連中の筆頭が恐らくNTTドコモだよね。

彼らはあの時価総額が巨大だった頃、キッチリ機動的に動いてたら。YouTubeの企業価値を見抜けなかった彼らの読みの浅さよ。オープン化の波にも完全に乗り遅れた。iModeの成長進化の過程に今のスマートフォンがあるはずだったのに、いつの間にやら、後発のソフト屋に売上を奪われつつある。


そろそろ本気出しましょう。

ねぇ(笑)








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