ぶらり桜坂劇場「チェルノブイリ・ハート」

本当はやることたくさんあるのだけど、とりあえず背中を向けて黄金通から牧志、松尾とフラフラしてみた。

いつもタイミング悪く立ち寄れなかった「オーパスコーパス」で腹ごしらえ。昼過ぎという時間帯もあるのだろうけど、店内は想像以上にお客がいてワサワサしてる。メニューも品揃えを増やしたようで、近隣で仕事していそうな人々がランチ目当てに立ち寄るお店になっているようだ。
早速ビールを頼むものの、まだ準備されていなかったようで・・・ジョッキ3分の2くらいのビールをサービスで頂いてしまった。やっぱりここの定番チーズバーガーは旨い。マックで得体のしれない肉を食うより断然おすすめです。

ひとしきりマスターとゆんたくした後、食後のコーヒーとスィーツでも・・・と国際に向かって平和通り入ってとかつてよく歩きまわってたエリアに足を踏み入れてゆく。時期的なものだろうとは思うけど、通りの人通りはまばらで、通り沿いの街グワーを預かる店子さん達が人口の8割を占めるような感覚だった。

落ち着いて思索に耽ける事ができそうなお店は見つからず、髪でも切ろうと店に電話入れるも、今日は予約一杯で無理との返事。結局、桜坂劇場であまり考えることなくその時間にまさに上映開始する映画のチケットを買う。

「チェルノブイリ・ハート」というドキュメンタリー映画である。
http://www.gocinema.jp/c-heart/index.html

1986年のチェリノブイリの原発事故がもたらした健康被害についてのストーリーと、事故により生まれ故郷を離れた青年が20年ぶりに生まれ育った街、アパートに戻り、理不尽な事故により失われた自分の故郷を嘆くストーリーの、短編ドキュメンタリー映画。

内容はショッキングなものではあるが、自分はどうしてもプロパガンダ的な印象ばかりが強くなってしまい、ストレートに全てを受け入れられない気持ちになった。映画という枠の中で客観視しているからという事言上に、やはり、直接的な影響を自らが受けた訳ではない・・・っていうのが大きいのかもしれない。

子を持つ親であれば、全く違った観点で見れただろう。ただ、映像に登場するアイルランド人のキャスターに欺瞞を感じずにはおられない。最大の要因は「自分が直接的な被害を受けてない」と感じているからに他ならないのだろう。

映画館を出て、予想以上に閑散としている国際通り近辺のなか道を歩きながら、ドキュメンタリーにでてきたベラルーシの廃墟となった街を重ねあわせてしまった。放射能汚染という直接的な災害以外にも街が廃れていく要因はある。

そんな行く末に灰色の印象を抱きながら、今日の散策を終えた。


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